ダイコンサルハムシってご存じですか?
名前の通り多くは大根につくアブラナ科特有の虫で、大根の他にも白菜や小松菜などにも多いです。ブロッコリーやカリフラワーにはあまり見られないようですね。
この虫がつくと葉っぱを食べられてしまい、放っておくと葉っぱをぼろぼろにされてしまいます。
この厄介な虫を見かけたらどうするか考えていきましょう。
ダイコンサルハムシとは?
ダイコンサルハムシはほとんどが秋に現れるため、秋は特に気をつけないとかなりの被害を受けてしまいます。秋に植える野菜はほとんどがアブラナ科なので、この虫にとっては食料が山ほどある素晴らしい季節なわけですね。
幼虫も成虫も動きがとても遅く、また成虫の後翅がないので飛ぶことができません。そのため移動は歩行に頼ることになるので、被害は越冬場所に近いところから少しずつ被害が増えていくようです。
ダイコンサルハムシの防除
さてこの虫の防除ですが、全般的に言えることですがネットをかけて侵入を防ぎましょう。まず侵入されることはないと思われます。
それでも侵入されてしまったら、捕獲してつぶしましょう。ただし、手で触れると葉から転落し姿をくらましてしまうので、捕まえるときは慎重に確実に捕まえてつぶしてください。
繁殖力が強いため、とにかく見つけたらすぐにつぶすことを心がけてください。
また成虫は山林や草むらなどで越冬します。越冬場所から近いところから被害が出始めるので近くに山林、草むらがある場合は特に防除に力を入れましょう。
大量発生してしまったら
見つけた段階で即つぶすといっても、気づいた時にはもう大量発生していたなんてこともしばしばありますよね。
そんなときはもう農薬に頼るしかなくなってきます。
アクセルフロアブル、モスピラン顆粒水溶剤、ベニカ水溶剤あたりですね。
ただ野菜ごとに登録のある薬剤が異なってきますので農家の方は特に注意が必要です。
植物名+害虫名などで検索して、よく調べてから使用するようにしてくださいね。
最後に
ダイコンサルハムシはアブラナ科特有の害虫です。アブラナ科の野菜は白菜やキャベツなど葉っぱを食べるものが多いので正直農薬はあまり使いたくないですよね。
なので特に葉物野菜は発生してからの対応を考えるのではなく、(ダイコンサルハムシに限らず害虫全般を)発生させないことを念頭に置いて栽培してみてください。
秋に定植して冬に食べる野菜は白菜やキャベツ、ブロッコリー、カリフラワーなどお鍋やロールキャベツ、シチューにしたりしておいしく食べられる野菜が多いですよね。
害虫防除をしっかり行っておいしい野菜を育てていきましょう!